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「国語の授業」261号

2017年秋号発行

本ホームページの「お問い合わせ」よりメールで住所と氏名を明記の上ご連絡くだされば、本部より送付いたします

季刊・申し込みは子どもの未来社でも可

03-3830-0027

1400円×4+送料=6000円

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54回夏季アカデミー

2017年8月4日〜5日開催

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54回夏季アカデミー分科会案内

2017年8月4日〜5日開催(金・土)

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2017埼玉集会案内

2017年月11月23日開催(土)

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25回児言研関西集会案内

2016年7月30日開催(土)

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42回国語研究集会・名古屋案内

2016年7月29日開催(金)

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講座

2016年

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たのしい文法の授業

考える力を伸ばす構文法の指導<低学年用>

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一読総合法読みの授業と理論

一読総合法読みの授業と理論

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創立五十周年記念

21世紀を拓く国語教育の創造

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文学・説明文の授業

豊かな読みを子どもたちに 小学国語 文学・説明文の授業 1年

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たのしい文法の授業

考える力を伸ばす構文法の指導<低学年用>

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児言研の歴史と会誌の歴史

児童言語研究会はどんな研究会か 

足あとをふみ台にして
松山 市造(児童言語研究会委員長)=1983年


 ●「やさしく難しい」国語科の授業
 国語科の授業というものは、教師の資格をもっている者なら、だれにでもできると思われています。ところが一方、われながらいつもいい授業をしているなと、自信をもって言える人は、おそらくいないと思います。国語科の授業ほど「やさしく難しい」ものはない、というのが、四十年あまり教師をしてきたわたしの実感です。
 算数では、32わる8は4、ということがわかり、それを使って問題の処理ができれば、もう万々歳でしょう。ところが、国語では、
  「べんきょうをしていると、かえるが、クエッ、クエッとなきだした。」
という一文について、文字面だけのテストをすれば、ことばの上での答えは返ってくるでしょうが、いつごろ、どんな場所、どんなかえる、実際の鳴き声などの表象は、経験の有無や相違によって、かなり異なったものになることが予想されます。作文の評価において、評価の尺度が立てにくいことは、みなさんも経験ずみでしょう。
 国語科の指導は、底の知れないものといってもよいでしょう。ということは、国語科を教えようとする教師は、常により充実した指導を目ざして不断の勉強を続けなければならないということです。わたしたち児童言語研究会は、そういう気持ちをもった教師の集まりです。会則第二条に、
 「本会は国語教育を科学的に追究し、体系の樹立をはかるとともに、その普及に努力する。」
とうたっています。会則ということで固苦しい表現になっていますが、要は、実践を通して考え合い、話し合い、国語教育のあり方を求めていこうということです。
 ●わたしたちの研究の足あと
 昭和二十六、七年ごろ、十数名の人たちが月一回ずつ集まって討議を重ねたのが会の始まりです。最初は、会としての研究テーマを特定せず、場当たり的に、個人の抱えている問題を提案し話し合っていたのですが、三年ほどたったころ、文法教育、特に小学校でのそれが未開拓のままにされていることを問題にし始めました。そして、今から見ると、かなり生の感じがするのですが、構文法を中心にすえた指導体系を作りました。なお、言語の基礎の中では語いも大切だということで語句指導のあり方にも考究を続けました。三十七年に会で作った最初の機関誌『児訪研国語』1号は、語い特集号になっています。
 こうした基礎面の指導を追求する一方、言語活動面では読みの指導に取り組みました。こうして生まれたのが、一読総合法です。この提唱は、それまで、垣内、石山理論に基づく三読法に何らの疑いもはさまず、それを当然としてきた国語教育界に大きな旋風をまき起こしました。これを機に、『児言研国語』(のち『国語教育研究』と改称)は、明治図書から発行されることになり、商業ベースにのったのです。しかし、出る釘は打たれるとか、総合法の普及は、わたしたちの予期どおりには進みませんでした。そうして、『児言研国語』は、再び自費出版に戻り、しかも経済的基盤が弱いため、わずか六十四ベージという貧弱な形をとらざるを得なくなりました。
 でも、『児言研国語』は、わたしたちの機関誌として生き続けました。これが四十七年からの『国語の授業』一光社刊)につながり、今はもう六〇号になろうとしています。よく続いたものだとつくづく感じます。あらためて、これまで編集の総責任者であった菱沼太郎、益子広間、小松善之助三氏、それを助けてこられた局員のみなさんのご苦労に対し、心からの敬意と感謝を捧げます。また、『国語の授業』に対し、積極的な熱意と支援を続けてこられた一光社にも深く感謝致します。
 このたび、既刊の『国語の授業』の総索引を作り、会員のみなさんの資料としてお分けすることになりました。これは、大久保盛男氏夫妻を中心とした尼崎支部の皆さんの進んでの労力奉仕によるものです。これもたいへんありかたいことです。
 一つ一つの論文・提案・報告等は、その時点における各筆者の全力投球の所産です。各筆者と言いましたが、その多くは、裏に筆者をとりまく各支部の会員からの、直接間接の助力助言を蔵しているものと見て差し支えないと思います。いわば、これらはわたしたちの研究の足あとなのです。  ●これからの発展を期待して
 機関誌の号数が増えるにつれて、児言研の主張の浸透度も高まり、支部数も六十に近くなりました。各支部では、別項のように、例会を進めています。初心の方は、資料を読んだだけではわかりにくい点かあるかもしれません。支部の会合に出て話を聞いていれば、おのずとわかってきます。急ぎ確かめたいことがあったら、遠慮なくたずねだり話し合ったりしてみてください。児言研は、お互いの高め合いによって発展してきた会です。その共同思考の所産である機関誌をふみ台にして、古い者も新しい者も、いっそうの飛躍を目ざされるよう切に期待します。(会員資料No1)